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3. インストール


3.1 必要なハードやソフト


必須なもの

本体 SHARP X68000/X68030 series専用です.
Xellent30 などの付加ハードの利用は確認はしてませんが,恐らく可能でしょう.
OS Human68k ver2.0x 以上.
できれば ver3.0x を利用してください.
メモリ 最低 2MB 必要.
タイトル数を増やして利用する場合には最高で6MB必要.
記憶媒体 SCSI HDD 推奨ですが,もちろん SASI HDD でもかまいません.
MO などのランダムアクセス可能なリライタブル媒体であれば何でも利用できます.
なお FD では基本的に運営は難しいでしょう.
内部処理としては可能なのですが,モデムの速度が高速化している現在では処理が追い付かず支障が生じます.

通常は必要なもの

モデム なくても使えます.クロスケーブルで他の端末から利用したりするなど利用方法は色々あるでしょう.


3.2 同梱ファイル


起動に必要なファイル

config.ncs 各種システムファイル名の定義ファイル
binfo.dat ボードインフォメーションデータ
data.dat 書き込みのデータ
excom.dat EXCOMデータ
guest.dat ゲストデータ
kirameki.dat きらめきログアウトデータ
level.dat コマンドレベルデータ
log.dat ログリストデータ
logincal.dat ログインコール設定のデータ
modem.dat モデム設定のデータ
newmem.dat 新会員のデータ
nijino.dat 虹野沙希さんのデータ
schedule.dat スケジューラデータ
sub_mes.dat *.txt メッセージデータ
sys_data.dat システムデータ
sys_mes.dat システムメッセージデータ
title.dat タイトルデータ
user.dat ユーザーデータ
version.dat バージョンメッセージ

net_cock.x 'NET-COCK' 本体実行ファイル

実行には直接関係ありませんが,使用に際しては必ず必要になるファイル

modem.lib モデム設定の定義ファイル
help.txt ヘルプメッセージなどの定義ファイル
help_esc.txt help.txt のESC版
mes.txt 各種メッセージの定義ファイル
mes_esc.txt mes.txt のESC版
mesmake.x sub_mes.dat の作成 (by KKF)
modemcc.x modem.dat の作成 (original by と・とら)
ncsm.x オフラインメンテナンスツール (by MoAi-ANDOR.S)

オリジナルから使用を引き継ぐ際に必要になるファイル

usercv.r user.dat のコンバート (by MoAi-ANDOR.S)
sysdatcv.r sys_data.dat のコンバート (by MoAi-ANDOR.S)

以下のファイルはEXCOMのプログラムを作成する際に必要になります.

excom\cock.mac マクロファイル
excom\function.man EXCOM関数の説明
excom\work.man 'NET-COCK' 内部ワークの説明
excom\smpmake.bat サンプルプログラムのアセンブルバッチファイル
excom\exsample.s サンプルプログラムのソース

これらのファイルが全て揃っているか確認してください.
なお,サイズが 0 のファイルもありますが,異常ではありません.


3.3 インストール


同梱ファイルを任意のディレクトリに展開してください.
そして,その後に展開したディレクトリに config.ncs 内の設定を合わせてください.

*
* ファイルコンフィギュレーション
*
* ボードタイトルファイル
c:\cock\title.dat
*
* ボードデータファイル
c:\cock\data.dat
*
* ログファイル
c:\cock\log.dat
*
* システムデータファイル
c:\cock\sys_data.dat
*
* システムメッセージファイル
c:\cock\sys_mes.dat

………………
* チャットPCMデータファイル
c:\cock\chat.pcm
*
* モデムデータファイル
c:\cock\modem.dat

以上の場合は c:\cock に展開した場合です.
無論,定義されているファイルはそれぞれ別なドライブやディレクトリに設定することも可能です.
ただし,外部ユーティリティにはカレントにファイルがないと起動できないものもありますので,できれば同一のディレクトリで設定してください.


3.4 config.sys の設定について


起動時に必要なデバイスドライバやツールは特にありません.
必要であれば iocs.x のようなコンソールドライバや ramdisk.sys などは常駐させても問題ありません.
ただし,絶対に RS-232C に割り込みをかけるようなものやグラフィックを使用するものは使用しないでください.
最悪の場合はデータを破壊してしまいます.
もちろん,実行中にそのようなファイルを起動することもやめてください.
また,グラフィックを表示することなどは絶対に行なわないでください.

config.sys のファイルバッファに関する設定は以下の様にしてください.

files =99 ←15+ (回線数×5) が最低必要数です.
buffers =99 ←できる限り大きく指定してください.


3.5 起動方法


config.sys で直接起動するように設定してあれば,本体を立ち上げるだけで起動します.
直接起動でない場合には autoexec.bat で起動するように設定するか,直接入力してください.

設定例
 
ドライブ: a:FD0
  b:FD1
  c:ハードディスク
  d:ramdisk
 
インストールディレクトリが c:\cock の場合
 
config.sysの内容 files=99
  buffers=99
  verify=on
  break=off
  bell=c:\beep.sys
  uskcg=c:\uskcg.sys
  device=c:\sys\hramdisk.sys /m2048
  device=c:\sys\ask68k.sys c:\dic\x68k_m.dic d:\dic\x68k_s.dic
  shell=c:\command.x /p
 
autoexec.batの内容 path c:\;c:\bin;
  copy c:\dic\x68k_s.dic d:\
  c:\cock\net_cock.x -wbs128


3.6 起動時のエラー


3.6.1 ××××を読み込むことができませんでした


××××のファイルを読み出せない場合に発生するエラーです.
modem.dat,sub_mes.datが読み出せないと指摘された場合は,ファイルのセッティングミスです.
もう一度よく読んで設定し直してください.


3.6.2 サブメッセージデータの数が違います


これは sub_mes.dat のファイルの内容が,システムで決められている形式と違う場合に発生します.
mes.txt,mes_esc.txt,help.txt,help_esc.txt の4つのファイルのどれかを変更した際に起こる可能性があります.
詳しくはホストメッセージについての項をご覧ください.
また,ファイルが足りない場合に発生することもあります.設定を見直してみてください.


3.6.3 グラフィックRAMが使用されているので起動できません


'NET-COCK' は GRAM をバッファに用いています.
GRAM が ramdisk として使われていたり,他のアプリケーションで使われていないかを調べ,使用されている場合にこのエラーが発生します.
GRAM を使わなければ大丈夫です.


3.6.4 ファイルは実行できません


Human68k 内部で発生するエラーです.
メモリ不足で,ファイルがメモリに正常に割り当てられない場合に発生します.
デバイスドライバや config.sys 内の buffers の設定値によってメモリが足りなくなります.
必要でないものは組み込まないようにしてください.


3.6.5 モデム設定ファイルがありません


modem.dat が指定のパスに存在しない場合に発生するエラーです.
モデム設定ファイルは modemcc.x により作成されます.
詳しくはモデムの設定をご覧ください.
また,このエラーは config.ncs の設定ミスやあるべきファイルが存在しない場合などにも発生します.
よく設定を確認してみて下さい.

3.6.6 システムの最大回線数が少ないので起動しません


-m オプションをつけ,指定の回線数よりも少ない回線数のシステムを起動しようとした際に発生するエラーです.


3.6.7 会員数・タイトル数の上限を越えています


大きな容量のシステムから小さな容量のシステムに変更した際に発生するエラーです.
通常は発生しません.


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