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The Museum of
ゼビウス
アーケード版タイトル スーパーゼビウスタイトル
© namco 1982

アーケード版のゼビウスは1982年の終わり頃にロケテストが行われ、1983年2月に発表されました。
基本システムプログラムを故深谷正一氏※1 が作り上げ、遠藤雅伸氏(ÉVEZOÖ END)が完成させたゲームです。
2021年、このゼビウスなど当時のナムコゲームのキャラクタドットデザインをされていた小野浩氏が鬼籍に入られました。
ゼビウスの不思議な透明感はあのキャラクタデザインが大いに貢献していたといえるでしょう。

またゼビウスは当時のゲームとして、初めてといっていい広大なバックグラウンドを展開していました。
小説「ファードラウトサーガ」を刊行するなど後のゲームやゲームクリエイターに大きな影響を与えました。
更に攻略本やゲームブックなど当時のサブカルチャーを大いに盛り上げた存在でもあります。
数々のゲーム機やパソコンに移植されたのもあり、当時の少年で本作を知らないのは殆どいないのではないかと思われる名作です。

ここではその移植版をメインに紹介してみたいと思います。

アルフォス (PC-8801/PASOPIA7) 1983 ©Enix/K.Morita

森田和郎氏が作成し、エニックスから発売されたシューティングゲーム。
タイトルは違いますが、ゼビウスを意識した作品ということで発売に際してはナムコから許諾を得ています。
厳密な意味での移植作ではありませんが、最初という記念碑としての意味合いもあります。
また、東芝パソピア7のほぼ唯一といっていいキラーソフトです…

タイトル ゲーム画面

画面はPC-8801版のものです。
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タイニーゼビウス (PC-6001) 1983 ©DEMPA

ホビーパソコンであるPC-6001に登場した移植版です。
ハードウェアの制限上ナムコ側が完成度に難色をしめしたため、「タイニー」となっています。
PC-6001というハードを考えるとかなりの完成度で、しかも作者は当時小学生という話でした。

タイトル ゲーム画面

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ゼビウス (Atari2600) 1983 ©ATARI

アタリ2600用ですが、話によると試作品が世に出てしまったとか…
確かに苦しいゼビウスです。

タイトル ゲーム画面

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ゼビウス (Atari7800) 1984 ©ATARI

アタリ7800用です。
これで許されるならTiny許してやれよ、って思う…

タイトル ゲーム画面

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ゼビウス (X1) 1984 ©DEMPA

X1はPCG機能と3和音PSGを標準で持っているので当時としてはかなり忠実な移植といえます。
テープによる提供で、3エリア毎にデータがロードされました。

X1初期のキラーソフトといっていい、移植作品でした。

タイトル ゲーム画面

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ゼビウス (FM-7) 1984 ©DEMPA

FM-7版はテンキー入力時、一度入力したキーがずっと有効になるため5キーを押して止める必要があります。
また、PCG機能は持っていないためかなり頑張っていますが、X1版に比べると見劣りしてしまいます。

タイトル ゲーム画面

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ゼビウス (ファミコン) 1984 ©namcot

ナムコ自らが移植をした初の作品です。
ハードウェアの制限上、アンドアジェネシス出現時スクロールが止まったりするなどはありましたが、かなりの出来です。
46本目のソルが出現したり、無敵モードがあるなどの裏技でも話題になりました。

音に関してはやはりWSGと矩形波では差が出てしまうので軽めの印象を受けますね。
(特にゲームスタートミュージックはPSGでは再現できません)

タイトル ゲーム画面

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タイニーゼビウスmkII (PC-6001mkII) 1984 ©DEMPA

タイニーゼビウスをPC-6001mkIIに移植し、多少バージョンアップしたものですが、残念ながらまだ「タイニー」でした。
RAM空間などに少し余裕ができたため、ゲームとしての完成度は上がっています。

タイトル ゲーム画面

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ゼビウス (apple][) 1984 ©Mindscape

アメリカのスタンダードマイコン、アップル][用です。
タイトルがいい感じです。

タイトル ゲーム画面

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ゼビウス (PC-8001mkIISR) 1985 ©DEMPA

数少ないPC-8001mkIISR専用ソフトの1つです。
当時として完成度は高いのですが、やはりスプライトなどのゲーム機用機能を持っているわけではないので厳しいです。
ただ、X1版よりは進化していると思います。

タイトル ゲーム画面

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ゼビウス (PC-8801mkIISR) 1985 ©Enix

PC-8801mkIISR版です。
当時の有名クリエイターだった芸夢狂人氏による開発です。
これとPC-9801版はエニックスが販売しています。

タイトル ゲーム画面

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ゼビウス (PC-9801) 1985 ©Enix

PC-9801版です。
ハードウェアの性能が高いため、完成度は悪くないです。

タイトル ゲーム画面

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ゼビウス (mz-2500) 1985 ©DEMPA

パソコン版としては最高の完成度といえるスーパーMZ版です。
4096色モードで遊ぶとかなりいい感じです。

タイトル ゲーム画面

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タイニーゼビウス (mz-700/1200/1500) 1985 ©Oh!MZ(Softbank Publishing)

ある意味伝説の移植です。
当時高校生だった古籏一浩氏の作品です。
これにより「mz-700に不可能はない」という名文句が生まれました。

タイトル ゲーム画面

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ゼビウス (Amstrad CPC) 1986 ©Probe Software

Amstrad CPC版です(謎1)。

タイトル ゲーム画面

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ゼビウス (Commdore64) 1986 ©namco

Commodore64版です(謎2)。

タイトル ゲーム画面

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スーパーゼビウス ガンプの謎 (ファミコン) 1986 ©namcot

初のアレンジ作です。
ゴールドカートリッジというなんとも奇妙なカセットでした。
業務用VSシステム版もあります。
(ファミコン版より難易度が高い)

タイトル ゲーム画面

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ゼビウス (X68000) 1987 ©DEMPA

X68000の性能から見ればもっとできる子な気がします…
そのせいでX68000版「グラディウス」同様ユーザのおもちゃにされていました。

タイトル ゲーム画面

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ゼビウスファードラウトサーガ (MSX2) 1988 ©Compile

名作とも言われるMSX2版ゼビウスです。
開発は「アレスタ」や「ザナック」、「ぷよぷよ」のコンパイルが担当しています。
RECON(偵察:オリジナル)とSCRAMBLE(発進:アレンジ)モードがあります。

タイトル1 タイトル2
ゲーム画面1 ゲーム画面2

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ゼビウスファードラウト伝説(サーガ) (PCエンジン) 1990 ©Compile

PCエンジン版ゼビウスです。
こちらの開発もコンパイルが担当しています。
ARCADE(オリジナル)とFARDRAUT(アレンジ)モードがあります。

タイトル ゲーム画面1
ゲーム画面2 ゲーム画面3

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これ以降はPS版や携帯版などになりますが、こちらは省略します。
そのかわり、アーケードのアレンジ版をいくつか紹介します。


グロブダー 1984 ©namco

ゼビウスに登場する敵「グロブダー」をフィーチャーしたスピンアウト作品です。
全99面ですが、難易度が高いので順番にクリアしていくのは至難の業。
当時直営店に導入されていたときに最初から1コイン3クレジットの設定になっていたくらいです。
(ラウンドセレクトで最終面も選べるのでクリアするだけならなんとかなります)

タイトル

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ソルバルゥ 1991 ©namco

ゼビウスの自機「ソルバルゥ」からの視点を描く3Dゲームです。
ちゃんとソルが生えてきます。

タイトル

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ナムコクラシックコレクション Vol.1 1995 ©namco

3つのゲームのオリジナルとアレンジ版が収録された作品です。
ゼビウスのアレンジ版はそれなりに難易度が上がってました。

タイトル ゲーム画面

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ゼビウス3D/G 1995 ©namco

3Dですが、2Dです(何)
PSにも移植されています。

タイトル

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最後にデッドコピー品(bootleg)を載せておきますね…


バトルス

隠しメッセージまでしっかりと書き換えましたが、森の中のナムコロゴまでは無理だったようです。
(しかもPleaseをPreaseと書いてしまっているという…)

タイトル 隠しメッセージ

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スーパーバトルス

究極のやっつけ仕事。
もはや隠す気ないです。

タイトル

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ゼビオス

隠しメッセージでデッドコピーと見れるある意味貴重な作品です。
スーパーゼビオスも存在していたのを覚えています。

タイトル 隠しメッセージ

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※1
1985年に31歳の若さで亡くなられた。彼が最後に製作したのはファミコン版「ワープマン」である。
「モトス」「源平討魔伝」「イシターの復活」「ドラゴンスピリット」のスタッフロールに彼を追悼するメッセージがある。



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